住まいのスタイル
今回は、住まいのスタイルについてです。
家族構成や住まい手の価値観の変化によって
間取りのトレンドも移り変わるものです。
家族構成の変化の1つとして、
世帯当たりの人員が減少しています。
社人研の推計では、
2010年は2.42人だった
一般世帯の平均世帯人員は、
2020年は2.26人、2040年には2.08人まで
減少すると予測されています。
晩婚化と少子化で1夫婦当たりの子供の数が
減っているということもありますが、
それ以上に単独世帯が増加していることが、
平均世帯人員が減っている要因です。
世帯人員が少なくなるということは、
住宅に必要な部屋数が減り、
小型住宅の需要が高まるということです。
実際に住宅の床面積は
徐々に縮小してきています。
■ 外と中との中間領域の空間を広げる
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建物は小さくなってきていますが、
敷地を有効活用する方法として、
リビングにつながるウッドデッキ等、
室内とボーダーレスになった室外空間も
生活の場として活用するような提案が増えてきました。
■ "外"の活用で新しいコト提案
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屋外の空間を活かす
アウトドア提案が上手い会社の一つが、
ログハウスのトップランナーである
アールシーコアです。
今年4月に発売した
新商品「ワンダーデバイスGANG」では、
同社の主力商品である「ワンダーデバイス」と
ログ小屋商品の「IMAGO」をセットにして、
2つの建物をウッドデッキでつなぐ
内外一体の暮らし方を提案しています。
「小さく建てて、大きく暮らす」をコンセプトとして、
メインの「ワンダーデバイス」の延床面積は約22坪の
コンパクトなプランですが、ウッドデッキと小屋を合わせると、
約29坪を「暮らし面積」として使用できると訴求しています。
住宅会社の商品説明は、
建物の性能や構造、
設備等に限定されがちです。
また、その建物での暮らし方提案も、
主に屋内での暮らしが想定されます。
屋内と屋外との中間領域の空間提案は、
家の中だけでなく外でどう過ごすかという
暮らし提案を広げることができ、
他社とは少し違う切り口で新生活の
イメージを膨らませられます。
モノからコトへシフトしている時代と
言われていますが、外とつながって
自然を感じられること、そしてその屋外空間では
どんな暮らしが実現できるか。
また、屋外に設けるウッドデッキ等の設備は、
塗装などの定期的なメンテナンスが必要です。